日本獣医がん学会 獣医腫瘍科認定医1種

〒985-0853 宮城県多賀城市高橋5-10-1
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神経疾患

以下のような症状はないですか?

・てんかん発作

・けいれん

・足がふらつく

・足をひきずる

・起立できない

・便失禁

・眼振

・首が傾く

・意識低下

・失神

・神経麻痺(顔面・前肢・後肢)

・身体を触ると痛がる・キャンと鳴く

・口をクチャクチャしている(ガムをかんでいるような)

・上を向いてかむ仕草をする(ハエかみ行動)

てんかん発作

MRI検査

・犬猫で一般的に認められる神経症状

 ※発生率:犬で約0.7〜1%、猫では0.5〜1%

・発作のタイプ

 「全般発作」と「焦点発作」がある

・てんかんの分類

 「特発性てんかん」「原因不明のてんかん」「構造的てんかん(脳腫瘍・脳炎・脳血管障害等)」、てんかん以外の「反応性発作(低酸素・低血糖・高尿素窒素・高アンモニア血症)」がある 

・神経検査、血液検査、尿検査、MRI・脳脊髄液検査・脳波検査等にて診断

・原因に応じた治療

※症例は「出血性脳梗塞・血腫・発作性脳損傷」

MRI検査
MRI検査
てんかん発作重積を経験した子は予後が悪いです

てんかん発作重積を経験した犬の方が、経験していない犬より生存期間が短いとの報告があります。

てんかん発作が認められたら早急に病院へ。

脳炎

・「ふらつき、視力が低下、旋回」との事で当院へ来院

・神経検査等で脳脊髄疾患を疑い、専門施設でMRI検査実施

・脳炎が見つかり、免疫抑制剤の治療にて症状改善

MRI検査
MRI検査
「視力低下」は眼科疾患ではなく「脳炎」でした

ご家族は「視力低下」との事で眼の病気を心配していました。

神経検査や「ふらつきや旋回」という神経症状も認められた為、MRI検査を実施。

検査結果にて「脳炎」と診断。免疫抑制剤等にて視力回復、症状良化しました。

前庭疾患(特発性老齢性前庭症候群)

・斜頸(首が曲がる)・眼振(目がゆれる)にて来院

・神経検査、MRI検査で診断

・支持療法

腹側斜視(頭位変換)
MRI検査
老齢の犬に突然発症します

特発性であれば支持療法で落ちつきます(斜頸が残る症例もいる)。

MRI検査にて腫瘍との鑑別も重要です。

内耳炎

・斜頸・眼振にて来院

・神経検査、MRI検査で診断

・支持療法(内服、耳処置等)

MRI検査
(中耳炎なし)
MRI検査
(蝸牛・鼓膜張筋:造影増強)
若齢の犬でも発症します

犬の内耳炎は中耳炎の波及が原因となることが最も多いです。

※本症例(2歳)は中耳炎はみられませんが、「外耳炎→鼓膜の炎症→内耳に波及」した可能性があります

馬尾症候群(変性性腰仙椎狭窄症)

MRI検査

・腰椎と仙椎の狭窄、不安定症により神経(馬尾神経)が圧迫されることにより生じる病気

・跛行、疼痛、失禁、尾の運動障害などが起こる

・神経検査、X線検査、MRI検査

・外科・支持療法(内服等)

X線検査:術後
MRI検査(3D画像)
先天的な脊椎の形態異常(奇形)でも発症します

写真は私の愛犬「ダディ」が「10ヵ月齢(1歳未満)」の時に発症した時のものです

症状は「後ろ足で耳をかけない(それまではできていた)」だけでした。

※検査にて、腰椎が8個(通常は7個)で先天的な椎体奇形(移行腰椎)でした。

ウォブラー症候群(尾側頚部脊椎脊髄症)

ウォブラー症候群(ダディ:右)

・大型犬・超大型犬に多い病気

 ※私の愛犬「ダディ」が「7歳」の時に発症しました

・頚部痛、四肢不前麻痺、歩行困難等の症状

・神経検査(※Two engine gaite)、MRI検査で診断

  ※前肢チョコチョコ歩き、後肢大幅歩き

・外科・支持療法(内服、コルセット)等

MRI検査
X線検査:術後
(「ケージ」による固定)
大型犬に突然発症します

通常、進行性の経過をたどり、歩行困難・起立不能な状態になる。

※私の愛犬「ダディ」は手術後、リハビリにより一旦回復しましたが、徐々に歩行困難(四肢不全麻痺)・起立不能な状態が進行し、生涯介護が必要でした。

※天気がいい日は、写真のように市販のバギー(+手作りパーツ)に乗せてお散歩してました。

環軸関節不安定症

・頚椎(首の骨)の1番目(環椎)と2番目(軸椎)が不安定になることで生じる病気

・起立不能、四肢麻痺、呼吸不全等の症状

・神経検査、MRI検査

 ※症例は、不安定症により2番目の頚椎突起(歯突起)が神経を圧迫損傷している

・外科・支持療法等

MRI検査
MRI検査
急変する病気ですので、症状が認められたら早急の治療を

気がつかずに進行し急変する可能性のある病気です。症状が認められたら早急の治療(コルセット、外科)が必要です。

巨大食道・筋無力症

・食道の運動性の低下による食道が巨大化(拡張)する症状

 ※先天性と後天性(筋無力症・内分泌疾患・食道炎・特発性・腫瘍等)がある

・支持療法(内科・立食・カテーテル処置等)・外科等

X線検査
(巨大食道:食物停滞)
造影X線検査
(巨大食道:造影剤停滞)
巨大食道症による誤嚥性肺炎等に注意

巨大食道になると食道に食物が停滞し、誤嚥するリスクが高まり、肺炎を併発することがあります。

食事の際に、吐き戻し(吐出:食物を胃に入る前に戻すこと)がみられる場合は、すぐに病院へ。

その他

DM(後肢ふらつき)

変性性脊髄症(DM):痛みのない進行性の脊髄疾患。人のALS(筋萎縮性側索硬化症)に類似。後肢麻痺(ふらつき)→前肢麻痺→寝たきり→呼吸ができなくなり亡くなります

  ※犬種(コーギー、バーニーズ、シェパードなど)、神経検査、MRI検査、遺伝子検査(SOD1遺伝子)等で診断

ホルネル症候群:縮瞳・瞬膜突出・眼瞼下垂・眼球陥没などの症状

  ※原因:外傷(交通事故)、炎症(中耳炎)、特発性、腫瘍、梗塞、脊髄疾患、内分泌疾患、術後合併症など

頭部振戦:頭部の「ふるえ」の事。若齢(2歳以下が多い)のフレンチブルドッグ等に発症する特発性(head bob)は非進行性の良性の病態。しかし、てんかん発作脳炎腫瘍などが隠れているので、MRI検査等の精査は重要です。

咀嚼筋炎:筋肉(咀嚼筋)に炎症がおき、口の開け閉めができなくなる症状。急性と慢性(側頭筋萎縮等)がある。食事ができなくなるので、早急に病院へ。  

ホルネル症候群(縮瞳:黒目の大きさが違う)
咀嚼筋炎(慢性:側頭筋萎縮)
普段と違う行動がみられたら、早急に病院へ

いつもと違う行動(後肢ふらつき、左右の瞳の大きさが違う、頭を振る、口が開かないなど)がみられたら、早急に病院へ。神経疾患やそれ以外の原因が隠れている場合もあります。

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